滋賀県知事選は2日投開票され、京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)が、3選を目指した現職の国松善次氏(68)▽県労連議長の辻義則氏(59)を破り、初当選することが確実になった。投票率は44.94%(前回38.67%)だった。女性知事は現職では全国5人目、滋賀県では初。
民主は小沢一郎代表が5月、知事選と政令市長選での相乗り禁止方針を打ち出したが、国松氏については例外的に自民、公明と並び推薦を認めていた。相乗り候補敗北は、今後の地方選挙に影響を与えそうだ。
環境社会学者の嘉田氏は、東海道新幹線新駅(栗東市)や国の琵琶湖・淀川水系のダムなど現職が推進する大型事業を批判。市民団体関係者や女性らの運動で支持を広げた。国松氏は組織力を十分に生かせなかった。辻氏は新駅計画などの中止を訴えたが埋没した。【服部正法】
毎日新聞 2006年7月2日 22時47分 (最終更新時間 7月2日 22時50分)