山形県鶴岡市にある元自民党幹事長、加藤紘一衆院議員(67)の実家と事務所が全焼した事件で、県警鶴岡署は28日、一両日中にも現場に倒れていた右翼団体幹部の男(65)を現住建造物等放火容疑で取り調べる方針を固めた。放火後に割腹自殺を図った男は病院の集中治療室で手当てを受けていたが、容体が回復し、同署は事情聴取が可能と判断した。容疑が固まり次第、逮捕する。
調べでは、男は15日午後5時半ごろから同50分ごろにかけ、加藤議員の実家の1階に侵入し、室内に灯油のようなものをまいて火をつけ、木造2階建ての実家と棟続きの事務所計約340平方メートルを全焼させた疑いが持たれている。【大久保渉】
毎日新聞 2006年8月29日