秋田県藤里町の畠山彩香ちゃん(9)殺害事件で県警が初動捜査の不備を認めたことについて、沓掛哲男・国家公安委員長は5日の閣議後会見で、「当初から事件、事故のどちらかに断定したわけではなかったが、どちらかと言えば事故にウエートを置いていた。もう少し慎重でなければならなかった」と述べた。県警が関係者を処分しない方針を示していることについては「今回の教訓を今後の捜査に生かし、県民の安全、安心な生活を守っていくことが重要だ」と述べ、県警の方針を支持した。
この問題では、杵淵智行・同県警本部長が4日の県議会の答弁で「捜査としては必ずしも十分なものでなかった。判断が甘かった」などと述べた。【遠山和彦】
毎日新聞 2006年9月5日