金山軟件(キングソフト)が開発した二つのアンチウイルスソフト「金山毒覇」が、当局の販売許可を得る前から市場に流通されていたとし、北京市公安部の公共情報網絡安全監察処は金山公司に対し、それらソフトの販売禁止と回収を要求した。現在までに同社を立件するとともに調査を進めている。16日付で京華時報が伝えた。
16日現地時間9時頃、同処は、同市海淀区の公安当局とともに中関村にある大街科貿電子商城において、同社が販売している「金山毒霸6增強版」と「金山毒霸6增強版安全組合装」の二つのソフトウエアに公安局や関係機関が発行する販売許可書のタグがないことを発見し、その場で金山公司に対し、ソフトの即時販売禁止と回収を命じた。
同処の責任者によると、金山公司の行為は明らかに違法で、公安局はすでに立件捜査に乗り出している。「金山毒覇」は中国で最も人気のあるアンチウイルスソフト。金山公司は、「金山毒覇」のほか、関連のオフィスソフトウエアや現在ではオンラインゲーム分野にまで進出を加速、中国で最も注目されるソフトウエアベンダーの一つ。(編集担当:黒川真吾)