【ワシントン木村旬】米経済誌フォーブスが8日発表した07年版世界長者番付によると、資産10億ドル(約1170億円)以上の946人のうち、インドが36人と日本(24人)を上回り、87年の番付開始以来、日本がアジアでの富豪人数トップの座を初めて明け渡した。日本人の最高は、ソフトバンクの孫正義社長の58億ドル(約6800億円)。ただ、全体での順位は129位で、日本勢は前年に続き、上位100傑にも入らなかった。
87年には堤義明・元コクド会長が世界トップだったが、今回は上位100傑に、成長を続けるインドから8人入った。同誌は「日本はもはやアジアの長者国ではない」と指摘している。日本人2位は、森トラストの森章社長と森家の57億ドル(全体で132位)。3位はサントリーの佐治信忠社長と佐治家の47億ドル(同167位)。
全体の1位は米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が資産総額560億ドル(約6兆5500億円)で13年連続。2位は7年連続で米著名投資家、ウォーレン・バフェット氏の520億ドル。3位も2年連続でメキシコの携帯電話最大手アメリカ・モービルを経営するカルロス・スリム氏の490億ドル。
毎日新聞 2007年3月9日 10時20分 (最終更新時間 3月9日 10時52分)