用水路に転落し、園児ら12人がけがをしたマイクロバス=28日午後4時47分、鈴木敬子撮影
29日午後3時25分ごろ、岐阜県揖斐川町北方の広域農道交差点で、同町三輪の私立「揖斐幼稚園」(佐木謙介園長)の送迎用マイクロバスと軽トラックが出合い頭に衝突し、バスは農道沿いの農業用水路に転落した。バスには2~6歳の園児17人が乗っており、3~6歳の10人が頭やひじに打撲などの軽傷を負った。軽トラックを運転していた同町谷汲名礼、無職、樋口富志彦さん(70)が頭の骨を折るなどの重傷、バスを運転していた同県大野町大野、滝沢聡さん(63)と女性教諭(30)も軽いけがをした。
県警揖斐署の調べでは、現場は町道と交わる信号のない見通しのいい交差点。軽トラックが優先道路である農道を走っており、事故原因を調べている。
路面から用水路の底までは約2メートル25センチあり、約30センチの水深があったが、転落したバスは水にはつからずに止まった。あごをけがした男児の父親は「息子は痛そうだが命に別条はなく、不幸中の幸い」と胸をなでおろしていた。【鈴木敬子、稲垣衆史】