脱北者の支援活動中に中国当局に拘束され、密出入国者運送などの罪で懲役8カ月の実刑判決を受けて服役していた非政府組織「北朝鮮難民救援基金」のメンバー野口孝行さん(33)が、9日に服役を終えて国外退去処分となり、同日夜、中国・広州からの便で成田空港に到着、帰国した。
到着ロビーに姿を現した野口さんは、出迎えた母親と握手。記者会見では、「今日帰ってくることができました。(脱北した)2人と一緒に帰国する予定だったが、私は拘束され、2人は送還された。大変申し訳ない。助けるつもりが、2人を闇の中に押しやってしまったという気持ちでいっぱいだ」と話した。
同救援基金によると、野口さんは脱北者の密出入国を助けたとして昨年12月10日、中国広西チワン族自治区南寧市で拘束された。
(08/09 22:52)
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