【ソウル堀山明子】中国・瀋陽の米領事館に駆け込んだ脱北者4人のうち3人が米国に亡命したことが確認された。韓国紙・中央日報が25日朝刊で報じた。今年5月初めに中国在住の脱北者が第三国を経由して米国亡命が認められた例があるが、北朝鮮の友好国である中国から直接米国に亡命するのは初めて。北朝鮮の反発が予想される。
報道によると、米国亡命が認められたのは男性2人、女性1人で、いずれも20~30代。亡命を認められなかった残る1人は男性で、情報機関にいた経歴が問題になり、米国が亡命を認めなかった。男性は現在、韓国亡命を希望しているという。
4人は今春、瀋陽の韓国総領事館に駆け込んだ。脱北者6人が米国亡命に成功したとの情報を聞き、5月中旬に韓国総領事館の壁を越え、隣接する米領事館に移った。
毎日新聞 2006年7月25日 11時01分