米Microsoftとインターネット関連の非営利団体「Internet Content Rating Association(ICRA)」は,Microsoft社のWebサイト作成ツール「Office FrontPage 2003」向けアドインのリリースを米国時間8月17日に発表した。新しいアドインは,Webサイトの作者が,より簡単にICRAコンテンツ・ラベルをWebページに追加できるようにするもの。Office FrontPage 2003のユーザーは,同アドインを,Microsoft社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
ICRAのラベリング・システムは,さまざまなコンテンツ・フィルタリング・ツールと連携して子供をインターネットの有害情報から保護するのを支援するもの。ブラウザのフィルタがサイトのコンテンツ・ラベルを認識して,自動的に不適切なコンテンツを遮断するようになる。このような方法により,親は子供が閲覧できるインターネット・コンテンツを選択できる。
同アドインをインストールすると,Webサイトの作者はICRAのWebサイトに導かれる。ICRAサイトは,作者が自分のサイトのコンテンツに関する短いアンケートに回答すすと,FrontPageのアドインを使ってページに添付できるようにコンテンツ・ラベル(短いコード)を生成する。
「新しいアドインにより,FrontPageユーザーは,ICRAのラベリング・システムを使って迅速かつ容易に自分のサイトにラベルを付けられるようになった。同アドインにより,インターネット・ユーザーのオンライン上で見たいサイトを選択できる権利を尊重しながら,Web作者は,FrontPageで作成したページが,ラベルがついていないサイトを遮断するように設定されたインターネット・ブラウザで認識されて閲覧できる」(Microsoft社 FrontPageグループ製品マネージャのErik Rucker氏)
ICRAは,Web上において子供と言論の自由の保護を目的とするオンライン・コンテンツのラベリング・システムを作成するために,Microsoft社とその他のインターネット業界のリーダーによって1999年に設立された。 |