8日朝、東京都内のJR線3駅で人身事故やトラブルが相次ぎ、通勤・通学客など計3万人に影響した。
午前7時25分ごろ、新宿区のJR新宿駅で、湘南新宿ライン大船発宇都宮行き下り普通電車が到着したところ、交代の車掌がいなかった。急きょ別の車掌が乗り、21分遅れで出発。同線は上下計14本が遅れた。JR東日本東京支社によると、乗車予定の車掌は駅近くの宿泊所に泊まっていたが、担当職員が起こし忘れたという。
午前8時50分ごろには、中央区のJR総武線馬喰町駅構内で、停止していた津田沼発東京行き上り快速電車の車両1両のブレーキが解除できなくなった。乗客約1600人は後続電車に乗り換え、上り線3本が最大11分遅れた。電気系統のトラブルとみられる。
さらに同じころ、港区のJR新橋駅で、京浜東北線大船発東十条行き普通電車がホームに進入した際、線路に顔を出していた50代くらいの男性がはねられ、頭などを強く打って間もなく死亡した。同社によると、男性は吐いていたらしく、警視庁愛宕署で身元を確認している。【五味香織】