お笑いブームが続く中、ゴールデンタイムに生放送のネタ番組が登場することになった。TBSが10月末からスタートさせる「お笑いLIVE10!」(水曜後9・00~9・54、初回は26日後8・00からの2時間スペシャル)がその番組。司会は今田耕司(39)と同局の竹内香苗アナ(27)。ゲストが毎回、好きな芸人のランキングを決める構成で、お笑い版「ザ・ベストテン」となる。
生放送はハイリスク・ハイリターンだ。とにかくウケることを狙う芸人たち。放っておけば何をやりだすかしれたものではない。
この番組を手掛けるTBSの中川通成プロデューサーは「みんなから“リスクがある”と忠告された。芸人が生放送中に放送禁止用語を言ってしまうかもしれない。そしたら、すぐに僕の首が飛ぶ」と苦笑い。その半面で「生放送ならではの臨場感を出せるし、時事ネタも組み込める。例えばスピードワゴンの井戸田さんが結婚した日の放送なら、その話をネタにできる」とメリットを訴える。
番組の構成は、かつて黒柳徹子と久米宏氏の司会で一世を風びした同局の音楽番組「ザ・ベストテン」を参考にする。「ザ・ベストテン」はレコードの売り上げなどでランキングを決めたが、この番組では毎回、ゲストに「好きな芸人ベスト10」を決めてもらう。ランキング入りした芸人はスタジオか、別の場所でネタを披露。「ザ・ベストテン」の名物の1つだった「電車移動中に熱唱」などのネタ版が実現する予定だ。
司会は、芸人たちの間で信頼の厚い今田と、売り出し中の竹内アナ。中川プロデューサーは「今田さんには、芸人たちとゲストのトークの橋渡し役を期待している。竹内アナには仕切ってほしいという意味で“久米宏さんになれ”と言っている」と話している。
初回のゲストは、タレントの上戸彩。2回目以降も豪華なメンバーがラインアップされている。ゲストがどんな芸人たちを選び、選ばれた芸人たちはどんなネタを披露するのか。生ならではの緊張感に満ちたお笑い番組になりそうだ。