【ワシントン木村旬】自動車メーカー各社が3日発表した9月の米国市場での新車販売台数によると、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の日本勢3社が、そろって同月としての過去最高を記録した。他方、米最大手のゼネラル・モーターズ(GM)と2位のフォード・モーターは大幅減となった。ハリケーン来襲後のガソリン高を受け、燃費効率が良く小型車を中心とする日系メーカーと大型車が主力の米系の明暗がくっきりと分かれた。
トヨタは前年同月比10.3%増の17万8417台。米ビッグスリー(3大メーカー)の一角を占めるダイムラークライスラーのクライスラー北米部門を上回って、2カ月連続、7回目の3位となった。ハイブリッド車の「プリウス」は約8000台で、前年同月からほぼ倍増した。ホンダは11.7%増の12万1163台、日産も16.4%増の9万3540台で、3社とも2ケタ増だった。
米国勢はGMが23.9%減の34万9202台。6~7月は大幅値引きで販売台数を伸ばしたが、その効果が薄れた。フォードも19.3%減の22万8157台。8月末のハリケーンでガソリン価格が高騰し、SUV(スポーツタイプ多目的車)など大型車に力を入れる米国メーカーが苦戦した。フォードの場合、SUVの販売は5割も減少した。