「三菱UFJフィナンシャル・グループ」(MUFG)の畔柳信雄社長は営業を開始した3日会見し、「世界最大の資産量を持つ責任の重さを認識することが大事だ」と述べ、顧客基盤を生かして収益力強化に全力を挙げる姿勢を示した。
傘下の三菱UFJ信託銀行の上原治也社長は「グループの幅広い顧客基盤に信託商品を広げ、業務の拡大に務める」と表明。三菱UFJ証券の五味康昌会長は「3大証券と互角に戦えるインフラが整った。グループの顧客基盤をどう生かすかが最大の課題」と、グループ内の相乗効果への期待を示した。
東京三菱、UFJ両銀行は、システム統合作業の遅れから来年1月に合併を延期しているが、畔柳社長は「リハーサルなどで予定通りの成果を上げており、1月の合併に自信を持っている」と語った。【平地修】