サッカーの欧州各リーグは30日、英国・ダンディーなどで行われ、スコットランド・プレミアリーグで中村俊輔が所属するセルティックはダンディー・ユナイテッドに4-2で勝ち、勝ち点32で首位に立った。中村は右MFでフル出場したが、得点には絡まなかった。
イングランド・プレミアリーグで稲本潤一のウェストブロミッジはニューカッスルに0-3で敗れた。開幕戦以来10試合ぶりにリーグ戦で先発フル出場した稲本は積極的にプレーしたが得点にはつながらなかった。
イタリア1部リーグ(セリエA)で柳沢敦のメッシーナはレッチェを2-0で下して今季初勝利。左足首を痛めた柳沢はベンチから外れた。
スペイン1部リーグで大久保嘉人のマジョルカはセビリアと1-1で引き分け。大久保はベンチ入りしなかった。(ダンディー共同)
◇中村、攻撃にリズム
サッカーのスコットランド・プレミアリーグでMF中村俊輔が所属するセルティックが30日、今季初めて首位に立った。アウエーでダンディー・ユナイテッドに4-2で逆転勝ち。開幕直後から首位を走っていたハーツと勝ち点32で並び、得失点差で上回った。
中村は右MFでフル出場。「自然にやって、自然にいい形ができている」とチームの好調ぶりを口にした。前半4分にオウンゴールで相手に先制を許したが、「形ができているから、1点を取られても焦らなかった」。同28分には2-1と逆転し、同30分に追い付かれると2分後にすぐ突き放した。
ストラカン監督は「厳しい展開だったが、選手たちはプラン通りに自分たちのプレーをした。気概と実力を示してくれた」と評価した。8月20日のレンジャーズ戦の黒星後、リーグ戦8勝1分け。ついに立ったトップには「先はまだ分からない」と短くコメントした。
中村は得点に直接は絡まなかったが、独特のパスセンスで攻撃にリズムを生み出した。「アシストと得点がすべてじゃない」。移籍後の13試合すべてに先発し、確固とした立場を築いている自信をにじませた。(共同)
〇…イングランド・リーグ杯フラム戦の活躍が評価され、開幕戦以来10試合ぶりのリーグ戦フル出場を果たした稲本。今シーズン初めてのホームでのプレーでサポーターから大歓声を受け「ファンの声援は、とてもうれしい」とほほ笑んだ。
積極的にボールを奪い、攻撃の起点となるパスやシュートを放った。しかし試合はイングランド代表FWオーウェンの2点などで、0-3と完敗。稲本は「決められる時に、決めていれば流れは変わったはず。次の試合に出られる保証はないが、チャンスを与えられる限りはここ(ウェストブロミッジ)で頑張りたい」と話した。(共同)
〇…後半30分を過ぎて中村が立て続けに決定的なスルーパスを通した。
まず32分にピッチ中央から前線へ。パスを受けて持ち上がったビーティの左にはもう1人フリーの味方がいたが、ビーティがそのままシュートしてゴールを外した。3分後には逆襲から巧みな足技で相手選手をかわし、絶妙のタイミングで前方のマロニーへ。しかしマロニーがドリブルでミスし、生かせなかった。(共同)