日産自動車グループの労働組合員で組織する日産労連が、劇団四季(浅利慶太代表)とタイアップし、心身に障害を持つ子供たちを対象に全国各地で行ってきたチャリティ公演の入場者が6日、北海道音更町の公演で100万人を超えた。同日の公演後、カーテンコールで節目を祝った。
公演は「ハンディキャップを持つ子供たちに芝居を見せたい」と浅利代表と同労連が一致し、76年からスタート。組合員が毎月100円を拠出した基金で、これまでに725回の公演をした。
この日は、十勝管内の障害者施設などに通う子供と父母ら約800人がミュージカル「人間になりたがった猫」を観劇。100万人目に招待した団体を代表して同町のNPO法人「きらきらはうす」が支援する同町内の石川桃子さん(9)と伊藤宙君(7)が花束と、出演者全員のサイン入りポスターを受け取った。
同労連の西原浩一郎会長は「心の豊かさをプレゼントしたいという組合員の継続が結実した結果。これからも福祉の精神を社会に広めたい」と語った。【仲田力行】