国鉄労働組合(国労)東日本本部の組合員が昇進にあたり、JR東日本から不当な差別を受けたとして、中央労働委員会(中労委)や東京都労委に求めた救済申し立て計23件が、中労委で一括して和解していたことが7日分かった。JR東は国労側に解決金を支払い、国労側は申し立てを取り下げるとの内容。
旧国鉄は87年に民営化されてJRとなったが、救済申し立ては91年に始まり、東京や神奈川、宮城など6都県の計約1800人が申し立てた。JR東、国労双方とも解決金の額を明らかにしていないが、JR東は約3億6000万円を支払うとみられる。【大石雅康】