全米自動車労組(UAW)は11日、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の従業員や退職者の医療費削減についてGM労組が賛成多数で承認したと発表した。
削減額は年間10億ドル(約1180億円)で、GMとUAWが先月、暫定合意していた。経営不振で大幅なコスト削減が必要なGMにとって本格的再建に向けた一歩となる。
年間60億ドル規模の医療費負担はGMの最大の業績悪化要因。UAWと合意したコスト削減策では過去最大で、自動車大手フォード・モーターが策定中のリストラ計画にも影響しそうだ。
GM労組は今月2日から10日にかけて、医療費削減の可否を問う投票を実施、61%の賛成で承認した。(ニューヨーク共同)