パキスタン地震の被災地支援のため、北海道内から派遣されていた陸上自衛隊・パキスタン地震国際緊急援助隊(堀井克哉隊長)の帰国第1陣が22日夜、約1カ月間の任務を終え、千歳市の新千歳空港へ到着した。
この日帰還したのは、陸自北部方面航空隊(札幌市東区)の隊員17人。イスラマバードから成田経由で民間機を乗り継ぎ、午後8時過ぎ、新千歳空港に到着した。
今回の援助隊は、同航空隊と陸自第5旅団(帯広市)の隊員ら約150人で編成。多用途ヘリUH-16機で、イスラマバードを中心に10月17日~11月21日まで、被災者約700人と衣料や食料など救援物資の輸送を行った。
出迎えた田中敏明・北部方面幕僚副長は「厳しい環境の中、北の大地で鍛えた技と心を発揮し、困難な任務をよく完遂した」と隊員の労をねぎらった。
輸送機を操縦していた遠藤光雄1等陸尉(39)は「現地では冬が迫り、テントや毛布の需要が多かった。現地の子供たちが自衛隊を見て手を振ったりして役に立ったと実感した」と話していた。
残る隊員は12月初旬に帰国する予定。
【水戸健一、和田浩幸】