パキスタン地震で倒壊したマンションの下敷きとなって死亡した国際協力機構(JICA)派遣の専門家、楢原覚(さとる)さん(36)と長男輝(ひかる)ちゃん(2)の遺体が16日夜(日本時間17日未明)、イスラマバード空港からパキスタン航空機で日本に向かった。
地震の直後から現地入りし、2人の遺体に付き添ってきた母親の隆子さんと兄康文さんも同じ飛行機に搭乗。JICAの職員らに伴われて空港に着いた2人は、待ち受けた報道陣に軽く会釈し、悲しみをこらえながらイスラマバードを後にした。
遺体は17日午後、成田空港に到着する予定。遺族の希望で、日本で荼毘(だび)に付され葬儀が行われる予定という。(イスラマバード共同)