文部科学省は23日、奈良県明日香村の高松塚、キトラ両古墳(いずれも特別史跡)で石室内にカビが大量発生し、壁画が劣化した問題を受け、カビ対策を検討する専門家会合を6月上旬に発足させると発表した。小坂憲次文科相が同日の閣議後の記者会見で明らかにした。会合のメンバーは大学、研究機関、民間企業の文化財やカビ対策の専門家らから今後、人選する。古墳だけでなく、大学や美術館などが所蔵する絵画や遺物なども対象に、カビ発生のメカニズム解明や対応策を検討。年内にも報告書をまとめる方針。
高松塚古墳:解体、予定通り4月上旬に着手へ 文化庁