秋田県藤里町の小学1年生の米山豪憲くんが殺害された事件で、捜査本部は、連れ去り現場からの逃走ルートにも着目して犯行車両の絞り込みを続けています。
現場からの逃走ルートは複数ありますが、犯人は、より人目につかない裏道を使った可能性が強くなっています。
豪憲くんは、団地の入口にある公園付近で友達らと別れてから自宅までの間に何者かに連れ去られ、犯行には車が使われたと見られています。しかし、当時、公園にいた人は車を見ていません。
このため、捜査本部では、犯行車両は豪憲くんの自宅前から続く道幅の狭い裏道を通った後、幹線道路に出て逃走したと見ています。この裏道周辺は人気もなく、犯人には好都合と言えます。
これは犯人が地元の地理に詳しいことはもちろん、公園に近所の人がいる可能性を分かっていて、それを避けたいという心理状態を裏付けるものとも言えます。
捜査本部では、こうした点も踏まえ、遺体発見現場から見つかった十数本のタイヤ痕の鑑定や、目撃情報の寄せられた軽自動車など十数台の不審車両の所在確認を進め、犯行車両の特定を進めたい考えです。(25日17:50)