任天堂は7日、今年の年末商戦で売り出す次世代家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」を報道陣に披露した。従来の家庭用ゲーム機で主流だった高性能路線とは一線を画し、ワイヤレスのコントローラーをラケットのように振ってテニスゲームを楽しめるなどの手軽さが大きな特徴だ。
同日会見した岩田聡社長は、ゲームの楽しさを追求した同社の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」「DSライト」が人気を集めていることを示した上で、「ゲーム界では今、高性能主義からの脱却という地殻変動が起きている」と自信を示した。
価格や発売日は9月までに発表するが、2万5000円以下にする方針。高性能を追求したソニーの次世代ゲーム機「プレイステーション3」(11月発売予定)が低位機種で6万円台なのに比べ格段に安くなる。岩田社長は「プレイステーション3」について「価格設定は、メーカーと消費者との間に、意識のかい離があるのではないか」と述べ、高額すぎるとの認識を示した。
品薄が続くDSライトに関しては、生産体制を強化し、夏以降は月産200万台の体制が整うとの見通しを明らかにした。【斉藤望】
毎日新聞 2006年6月7日 20時32分 (最終更新時間 6月7日 22時56分)