昨年1年間の山岳遭難事故の発生件数や遭難者数、死者・行方不明者数が過去最多となったことが、警察庁のまとめで分かった。遭難者のうち約8割は40歳以上の中高年が占めており、警察庁は「遭難は年々増加傾向にある。特に中高年の登山者は装備などに万全を尽くしてほしい」と、注意を呼びかけている。
同庁によると、昨年の山岳遭難事故は1382件(前年比61件増)、遭難者は1684人(同75人増)、死者・行方不明者は273人(同6人増)。遭難者のうち40歳以上は1372人で全体の81.5%を占めた。
事故件数は03年の1358件、遭難者数も同年の1666人、死者・行方不明者数は99年の271人が61年に統計を取り始めてから最多だった。【遠山和彦】
毎日新聞 2006年6月26日 11時46分