本格化マッテルゼが、ここも決める!「勝利の方程式 データBOX」は、春のマイル王を決める安田記念の狙い馬を探った。過去10年の3着以内馬30頭の戦績を徹底的に分析し、臨戦過程やキャリアなど好走に必要な6つの条件を設定。今年の出走予定馬にあてはめてチェックした結果、高松宮記念と前哨戦の京王杯SCを連勝中のオレハマッテルゼが不動の主役候補へと浮上した。
設定した6項目をすべて○以上でクリアしたのは1頭のみ。高松宮記念でG1初制覇を飾り、続く京王杯SCも59キロを背負って楽々と逃げ切ったオレハマッテルゼだ。本番より1F距離が短い京王杯SCだが、昨年の優勝馬アサクサデンエンなど、過去10年で連勝した馬が3頭もいる最適ステップ。(1)臨戦過程は当然のごとく◎を獲得した。
それ以外の項目も実に充実している。6歳というのは一見すると高齢に感じるが、安田記念では現在4連勝中と大活躍。芝マイル戦で4勝、東京芝でも5勝を挙げており、トータルすると6項目中4項目が◎。本格化するまでに時間がかかった馬だが、充実著しい今ならG12勝目が目前だ。
相手本線は、(3)好走確率が△となった以外はすべて○以上でクリアしているダンスインザムード。ヴィクトリアマイルは新設G1のため臨戦過程の評価は微妙だが、同コースのG1優勝ならマイナスと考えるのは不自然。減点となった好走確率も、○の条件である「3着内率60%以上」にわずかに届かなかった(52%)だけ。いずれも牝馬限定戦とはいえ、マイルのG12勝の実績は光っている。
×1つの馬の中から、それ以外はすべて○以上で◎も3つ獲得したテレグノシスが3番手。東京芝で全5勝のコース実績は侮れず、京王杯SC3着からの臨戦も高く評価できる。×と△が1つずつも◎3つのハットトリック、アサクサデンエンが4、5番手評価。いずれも臨戦過程が×だが、実績を考えれば軽視は禁物だろう。京王杯SC7着でわずかに(1)臨戦過程が×(6着なら○)となったローエングリンまで押さえておきたい。
スポーツニッポン 2006年5月30日