アルピニストの野口健さん(32)と毎日新聞の読者ら80人が22日、富士山ろくの青木ケ原樹海(山梨県富士河口湖町)で、不法投棄されたごみの清掃をした。
環境NPO「富士山クラブ」(東京都港区)の協力でショベルで地面を掘り返し、スリッパや鍋などといった生活ごみや鉄くずなどの産業廃棄物を拾い集めた。参加者は「掘っても掘っても出てきて、きりがない」とため息をつきながらも約2時間かけ、40リットルのごみ袋171袋分(約800キロ)を回収した。
00年から富士山の清掃に取り組む野口さんは「富士山が汚いのは日本人の恥だ。掛け声だけでなく、きれいになるまで続けることが大事だ」と訴えた。野口さんの清掃活動は9月2日にも予定されている。
毎日新聞社は「富士山再生キャンペーン」の一環として富士山5合目の「佐藤小屋」(標高2230メートル)に22日、臨時支局を開設した。8月4日までの14日間、山ろくから頂上まで富士山のさまざまなトピックを伝える。【鷲頭彰子】
毎日新聞 2006年7月22日 19時37分 (最終更新時間 7月22日 20時05分)