米大リーグ、マリナーズの城島健司捕手の挑戦は、言葉の壁をどう乗り越えるかという面でも注目されているが、24日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、城島が果敢なプレーでギャップを埋めていると紹介した。
中継ぎの左腕シェリルは「英語はブロークンだが、肩が早く開いているとか、しっかり指摘してくる。それに(城島の)サインに首を振ったのは2回しかない。これはすごいことだ」と証言。
抑えのプッツは、会話はすしを注文するようなものだという。「たくさん専門用語があって、その中から適切なものを使えばいい」
5月19日のパドレス戦で、城島はイチロー外野手からの送球を受け、走者の体当たりに1回転しながらもボールを離さなかった。ハーグローブ監督は、あのプレーがナインからの信頼を確固たるものにしたと分析した。
味方だけでなく、相手選手に話し掛けることも。ヤンキース戦で、打席に入ったロドリゲス内野手に何事かささやいた。意味が分からなかったロドリゲスは球審の方を見ると「ズボンの前のチャックが開いていると言ってるよ」と教えてくれたという。
この話を城島に確認すると「それも打撃スタイルの一つなのか、とロドリゲスに聞いたら、2人で大笑いになったよ」。(共同)
毎日新聞 2006年7月25日 10時09分