東京慈恵会医科大(東京都港区)の解剖学教室の元男性助手(47)が、整体学校の学生を集めて無資格で人間の死体の解剖実習をしていた事件で、同大の広報担当者は26日、毎日新聞の取材に「メスを使って解剖をしたとは知らなかった」と答え、大学の関与を否定した。
同大によると、元助手は03年3月に解剖実習をした際、死体を学生に見学させる申請書を事前に担当教授に提出した。同大は了承したが、解剖をするとの認識はなかったという。
整体学校によると、実習は元助手から持ちかけられ、学生1人当たり数万円の参加費を元助手に支払った。【川上晃弘、佐々木洋】
毎日新聞 2006年7月26日