防災:荒川に鉄の浮橋…大型車通行可 陸自が1時間で架設
9月1日の「防災の日」に先立ち、陸上自衛隊による約200メートルの鋼鉄製浮橋の架設訓練が31日午前、東京都の荒川で行われた。
浮橋は「重浮橋(じゅうふきょう)」と呼ばれ、災害時や有事の際、河川を横断して車両が移動するために、陸自が装備している。浮力が強く、大型トレーラーなどの通行も可能。短時間でつなぎ合わせて組み立てられる。
設置場所は、1日に予定されている8都県合同防災訓練の荒川河川敷会場のエリア内で、架設訓練は午前9時スタート。陸自のトラックから計18本(1本あたり長さ約7・5メートル、幅4メートル)の鉄材が川中に入れられ、ボートに乗った隊員により両岸から次々とつなぎ合わせた。約1時間半かかって「即席の橋」を完成させ、31日午後から陸自車両を使った移動訓練などを行う。【反田昌平】
毎日新聞 2006年8月31日