飲酒運転による死亡事故が相次いでいるのを受け、政府は13日、道路交通法の罰則を強化する検討を始めた。政府筋が同日、「(02年の)罰則強化の効果が薄れたようだ。さらに罰則を強化するほかない」と述べた。
道交法は02年6月の改正で、酒酔い運転の罰則を懲役2年以下から3年以下に引き上げるなど強化した。その後、飲酒運転による死亡事故はいったん減少する傾向が見られたが、今年1~7月の発生件数は419件で、前年1~7月の412件を上回り、増加傾向に転じている。
政府はひき逃げ事件の罰則強化も検討しており、警察庁を中心に関係省庁で具体策を詰める。【中田純平】
毎日新聞 2006年9月14日