19日午前2時ごろ、静岡県富士市伝法(でんぼう)の県警富士署伝法交番で、宿直勤務中の巻田一人巡査(21)が頭から血を流して倒れているのを仮眠を終えた巡査部長(29)が発見した。手に拳銃を持ち、机上のノートには「迷惑をかけてごめんなさい。同期の皆がんばって」などと3ページにわたり書かれていた。自殺とみられる。
同署によると、交番は2人勤務で、巻田巡査は前日午前9時から勤務していた。午後9時から2階で仮眠する予定だったが、仕事が残っていると話し、巡査部長が先に仮眠した。巻田巡査は1階湯沸かし場で倒れ、貸与された拳銃でこめかみを撃ったらしい。昨年4月に採用され、先月から同交番で実習中だった。同署の昆明人副署長は「原因の究明とともに拳銃管理を徹底したい」と話した。【稲生陽】
毎日新聞 2007年3月19日 10時19分