大手菓子メーカーの不二家は19日、委託先のサッポロ飲料を通じて、「ネクター」など7種類の飲料の販売を再開した。消費期限切れ原料の使用などずさんな品質管理が発覚して以降、商品の販売が事実上、停止している不二家にとっては、初の販売再開になる。
サッポロ飲料は、不二家が製造した飲料を全国約4万台の自動販売機やスーパーなどで販売していた。不二家の問題発覚後、独自に安全確認をしたが、消費者の反発に配慮して2月1日から全面的に販売を休止。不二家が3月1日、「衛生管理を改善した」と安全宣言したことで、ようやく販売再開に踏み切った。
サッポロ飲料は19日、自社商品に入れ替えていた自動販売機に、ネクターなどを戻す作業をした。不二家製品の見本には「販売再開しました」とのシールをはった。同日中に全国の5000台近くで再開する見通し。ただ小売店での販売については、「一般菓子と同時にしたい」との声が多く、スーパーなどの大半は同日の再開は見送る。【谷口崇子】
毎日新聞 2007年3月19日 10時47分 (最終更新時間 3月19日 11時05分)