石川県志賀町の細川義雄町長(73)が18日未明に同町の自宅で睡眠薬を飲んで自殺を図り、病院に運ばれていたことが19日、分かった。命に別条はなく、意識もあるという。細川町長は前日、県警から同町発注工事の談合事件で任意の事情聴取を受けており、助役あての遺書で潔白を主張していたという。
同町では、町発注の中学校体育館建設工事を巡り、電気工事会社長ら2人が競売入札妨害(談合)罪で起訴された。県警は指名選定の経緯などの捜査で、細川町長を17日午前から午後7時ごろまで任意で事情聴取した。
細川町長は昨年5月に食道ポリープ切除の手術を受け、今月も東京都内の病院に検査入院するなど体調が不安定だった。【泉谷由梨子】
毎日新聞 2007年2月19日 15時13分