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能登半島地震:車に避難…エコノミークラス症候群に注意

 新潟県中越地震(04年)では、自家用車に避難した被災者が、同じ姿勢を長時間続け、エコノミークラス症候群で死亡する例が相次いだ。医療関係者らは、今回も同様の恐れがあるとして、注意を呼びかけている。

 同症候群は、座席に長時間座るなどして足にできた血栓が、歩き始めた時に血流に乗って肺にたどりつき、血管を詰まらせ肺塞栓(そくせん)を招く。兵庫県災害医療センターで救急医療を担当する中村雅彦医師は「高い確率で死に至る深刻なものだと認識してほしい」と訴え、予防法として(1)定期的にストレッチ運動し足を曲げ伸ばしする(2)こまめに水分をとる--の2点を挙げる。

 また、車中泊を避けてもらうためには、避難所の居心地を良くすることも大切だとして、他人に気兼ねなくトイレに行けるよう通路を確保することなどもアドバイスしている。【武内彩】

毎日新聞 2007年3月26日 10時19分 (最終更新時間 3月26日 10時45分)

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