急速に発達した低気圧の影響で、24日の北海道内は道南と太平洋側を中心に朝から雪と強風による大荒れの天候になり、渡島管内などで休校が相次ぐなどの影響が出た。
札幌管区気象台によると、午後1時までの12時間降雪量は▽檜山管内今金町36センチ▽登別市29センチ▽渡島管内八雲町24センチ▽七飯町大沼26センチ▽札幌市25センチ--など。25日午前6時までの24時間降雪量の予想は太平洋側で50センチ、日本海側とオホーツク海側で40センチ。また、函館市で最大瞬間風速22.4メートル、室蘭市で同20.5メートルを観測するなど各地で強い風が吹き荒れた。悪天候は25日朝まで続く見込み。
道教委のまとめ(午前10時現在)によると、函館、室蘭両市がすべての市立学校を休校とするなど小中高校164校が臨時休校の措置を取った。37校が下校時間の繰り上げを決めた。臨時休校は、渡島管内で▽小学校61▽中学校32▽高校6▽特別支援学校1--の計100校。胆振管内は▽小学校33▽中学校18▽高校8▽特別支援学校2--の計61校。檜山管内ではせたな町と上ノ国町の小学校3校が休校した。函館市では市立の4幼稚園も臨時休園になった。
JR線は午後1時現在、札幌発函館行き特急列車スーパー北斗6号など49本が運休。新千歳空港では羽田便や釧路便など計32便が欠航し、丘珠空港(札幌市東区)でもこの日の道内便全36便のうち函館行きなど30便が運航を取りやめた。
フェリーも稚内-利尻・礼文間▽江差-奥尻島間▽函館-大間(青森県)間--などで計12便が欠航。高速道では各地で積雪による物損事故10件が起き、一部が通行止めとなったほか、一般道でもトラブルが相次いだ。
毎日新聞 2008年1月24日 13時35分 (最終更新時間 1月24日 13時58分)