中国で7日から行われる大学入試統一試験を前に、地震で大きな被害を受けた四川省では、実際に生徒が参加して避難訓練が行われました。
四川省では、およそ42万人の高校生が7日から2日間の日程で日本のセンター試験にあたる大学入試統一試験に臨みますが、被害が大きかった40の県では、すでに1か月の延期が決まっています。
8日の会場のひとつとなる中学校にはおよそ1400人近くの生徒が集まり、試験の説明を受けたあと、地震を想定した訓練が行われました。
「震源地から離れていても余震の影響はあるので、生徒の安全のために避難訓練を実施します」(大学入試統一試験担当、劉 主任)
「余震は怖くありません。今回の訓練も大事です」(生徒)
今回の地震では、多くの学校の校舎が倒壊し、1000人を超す生徒がなくなっているため、安全対策は欠かせません。
「第一に慌てず、第二に、物はそのままおいて、地震が起きたらすばやく逃げてください」(先生)
しかし、避難路への誘導も十分とは言えず、緊急時を想定した服装の女生徒は少なく、今回の地震の教訓はまだ生かされていないようです。(07日03:41)