JR東日本は17日、1914年(大正3年)の開業時から東京駅ホームに残る鋳鉄製の柱14本のうち1本を撤去した。老朽化が理由だが、関東大震災や戦災をくぐり抜けて100年間、駅を支えてきた。今後モニュメントに生まれ変わり、ホームに戻る予定だ。
撤去されたのは5、6番線ホームにある高さ約3メートルの円柱で、上部がレリーフで装飾され、首都の顔として開業した当時の雰囲気を感じさせる。下部には製造年とみられる「明治四十一年」の文字が記されている。
作業は17日未明、終電後に始まった。梁の一部ごと屋根から切り取ってつり上げ、架線に触れないよう、線路を走行できるトラックの荷台に慎重に載せて運び出した。
撤去は、屋根の建て替え工事の一環で、昨年6月に始まり、今春に完了の予定。残り13本も順次取り外し、計2本をモニュメントにするという。〔共同〕