指揮者の山田和樹さん(36)がモナコのモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼音楽監督に就任することが4日までに、決まった。山田さんが正指揮者を務める日本フィルハーモニー交響楽団が明らかにした。
山田さんは現在、モンテカルロ・フィルの首席客演指揮者を務めており、2016年9月に芸術監督兼音楽監督に就く。任期は3年。同楽団で日本人が音楽監督や芸術監督を務めるのは初めて。
同楽団は約160年の歴史があり、オペラやバレエ公演も手掛ける。監督就任後は、演目の選定やツアー指揮のほか、運営にも携わる。
山田さんは「歴史と伝統あるオーケストラで、大変光栄に思う。文化が凝縮されたモナコの顔とも言えるオーケストラの活動を、世界に知ってもらえるように頑張りたい」とコメントした。
山田さんはスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者のほか、東京混声合唱団の音楽監督などとしても活動している。〔共同〕