愛媛県は県産品を売り込むための県庁内の組織にあたる「愛のくにえひめ営業本部」の中期計画をまとめた。2018年度に水産物や林産物などの成約金額を倍増させ、全体で14年度比78%増の100億円の成約をめざす。知事によるトップセールスを通じて、県産品のブランドを確立する。
分野別にも成約金額の目標を決めた。水産物は14年度に19億円だった成約金額を37億円に増やす。愛媛県産の養殖魚を「愛育フィッシュ」と名付けてブランド化し販路を拡大する。関係団体と共同で商談会を開き、林産物は20億円の成約をめざす。
海外も開拓し、29億円の成約を目標に掲げる。水産物を中心にアジア圏への輸出を増やすほか、欧州などの新たな販売先を開拓する。
14年度の成約金額は前年度比2.1倍の56億円、成約件数は74%増の1462件だった。営業力の弱い中小企業の製品を販売するノウハウが蓄積してきた成果が出た。県主催の商談会・フェア数は298件で2212社が参加した。