【イスラマバード=共同】パキスタン南西部バルチスタン州トゥルバット地区で11日未明、武装グループが建設作業員の宿営地を襲撃して銃を乱射、地元当局によると、20人が死亡、3人が負傷した。武装グループは現場から逃走し、治安当局が行方を追っている。
州の分離独立を主張する反政府武装組織「バルチ解放軍」が犯行を認めた。治安当局による掃討作戦への報復を主張している。
シャリフ首相は犯行を非難する声明を出し、事件の徹底捜査を命じた。
死亡した20人はいずれも隣接するパンジャブ州やシンド州の出身者とみられ、ダムの建設現場で働いていた。州高官らによると、武装グループは15~20人で、就寝中の作業員らを無差別に銃撃したという。
バルチスタン州では分離独立を求める武装勢力の活動が活発で、州外の出身者を標的にしたテロがたびたび起きている。