5日午前7時すぎ、長野県の北アルプス奥穂高岳(3190メートル)で、登山者から「2人が斜面を滑落した」と110番があった。近くの山小屋に常駐している松本署員が、約600メートル下で男女2人を救助、ヘリコプターで病院に搬送したが、いずれも死亡が確認された。
男女はいずれも50歳代とみられる。松本署が身元確認を急ぐとともに詳しい状況を調べている。
同署によると、山中には雪が積もっていた。滑落があったのは登山道「ザイテングラート」の脇にある「あずき沢」で、積雪のある時期に登山者に利用されている。
当時、山中は多くの登山客でにぎわっていたという。〔共同〕