維新の党は19日午前、執行役員会を開き、江田憲司代表の辞任を了承し、執行部も総退陣する。司令塔がいない状況を早期に収拾するため、緊急時は両院議員総会で代表を選出する新たな党規則を設ける。午後にも総会を開き、新代表を選出する見通し。後任は松野頼久幹事長が有力視されており、選出後ただちに新執行部づくりに着手する。
江田氏は大阪市を再編する「大阪都構想」否決の責任をとり、代表を辞任する意向を表明していた。橋下徹市長(党最高顧問)や松野氏らが慰留したが固辞した。20日には党首討論が控えており、党内の混乱の収拾を優先し、新代表選出を急ぐ。江田氏が事実上「後継指名」した松野氏の選出が有力となっている。
松野氏は江田氏の辞任表明直後、執行部も総退陣し、近く代表選を実施する方針を示していた。ただ維新は「代表選規則」を策定しておらず、任期途中で代表が欠けた場合に両院議員総会で代表を選出できる規定を新設する。新代表が江田氏の任期の9月まで務める。