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「中国天文年歴」によると、北京時間9月22日午後9時31分、二十四節気の第16番目「秋分」を迎える。秋の節気は6つあり「秋分」は4番目。「秋分」を迎えると、秋が半分過ぎたことになる。この頃になると、昼夜の長さがほぼ均等となり、寒暖もほどよい季節となる。「春分」を過ぎると、昼が長くなって、夜が短くなり、気温が上がっていくのに対して、「秋分」を過ぎると、昼が短くなって、夜が長くなり、日に日に気温が下がっていく。
「秋分」を過ぎると、寒気が日に日に活発化し、気温の低下が著しくなっていく。そして、夜間の気温が日を追うごとに低くなり、雨が降るたびに寒くなっていく季節となる。この時期、ガンやツバメなどの渡り鳥が群れを成して中国の北方地方から江南地方へと移動する。
「秋分」の頃は、体が冷えやすくなるため、調整しやすい服装を心掛けたほうがいい。歴史学者であり、天津社会科学院の研究員・羅■偉氏(■はさんずいに樹のつくり)は、体が冷えたり、乾燥したり、お腹を壊したりしないように、早寝早起きをこころがけるほか、よく運動をし、体質を強化するようにとアドバイスしている。さらに、飲食の面では、津液(体内の水分の総称)を補い、肺を潤し、胃腸を温めることをこころがけ、生ものや冷たい食べ物を避け、お湯を飲むようにし、乾燥、のどの渇きを改善するリンゴや柑橘類の果物、ナシ、蜂蜜、ユリ、カモの肉などを摂取するようにすると良いとしている。この季節になると、日照時間が少しずつ短くなるため、精神的にもその影響を受けがちになる。山登りや紅葉を眺め、新鮮な空気を吸い、美しい夕日を眺めるなどして、リフレッシュするようにこころがけると良いという。
春に撒いた一粒の種が、秋にはたくさんの実を結ぶ。2018年から、中国は「秋分」を「中国農民豊作節」に定めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月21日