非常に強い台風15号は24日、沖縄に接近した後、東シナ海を進んだ。25日に九州へ上陸する恐れがあり、気象庁は、暴風や高波に厳重な警戒を呼び掛けた。四国など西日本も大雨となる可能性があり、土砂災害や浸水にも警戒を求めた。
黄円の範囲は風速15m/s以上の強風域、赤円の範囲は風速25m/s以上の暴風域。白の点線は予報円、薄い赤のエリアは暴風警戒域
24日は宮崎県都農町で1時間に66.5ミリ、沖縄県の伊是名島で57.5ミリの非常に激しい雨が降り、久米島空港は8月で過去最高の風速40.7メートルを記録。23日夜に最大瞬間風速71.0メートルを記録した石垣島などで計11人が負傷し、建物の屋根が飛ぶなどの被害も出た。
空の便は24日、那覇発着便を中心に欠航が相次ぎ、25日も九州各地を発着する便を中心に全日空が約50便、日航が約70便の欠航を決めた。
気象庁によると、西日本を中心に雷を伴った大雨が見込まれ、四国で1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る恐れがある。
台風15号は25日午前0時現在、鹿児島県の屋久島の西約100キロを時速35キロで北北東へ移動。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。〔共同〕