日本小児科学会は26日までに、熊本市の化学及血清療法研究所(化血研)による血液製剤などの不正製造問題でB型肝炎ワクチンが来年初めにも不足する見通しになったため、各医療施設に求める対応をまとめた。
母子感染予防のためのワクチン接種、B型肝炎ウイルス(HBV)に汚染された針が誤って刺さった事故による発症予防、HBVを持った家族がいる乳児へのワクチン接種――を優先するよう求めた。
政府は2016年度にも0歳児全員にB型肝炎ワクチンを接種する準備を進めていた。厚生労働省が25日に化血研を業務停止処分にする方針を明らかにし、ワクチンが安定供給できるようになるまでには時間がかかるとみられる。