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コーヒー豆のロブスタ種が下落 ベトナムで出荷増観測

インスタントコーヒーに使うコーヒー豆「ロブスタ種」の国際相場が下落基調を強めている。ロンドン市場の先物価格は現在1トン1350ドル前後と5年7カ月ぶりの安値圏にある。


ロブスタ相場は前年同期比3割安い。世界生産量の4割を占めるベトナムで農家が大量に抱える在庫を出荷することが意識されている。2月の旧正月を控えて売りが一段と増えるとの見方もある。現地通貨のドン安で輸出採算が改善している。


レギュラーコーヒー向けの「アラビカ種」も安い。ニューヨーク先物相場は現在1ポンド115セント前後と1カ月ぶりの安値水準にある。主産地ブラジルが、2016年7月~17年6月の生産量の見通しを前年度比1~2割増えるとしたことが背景。レアル安も材料視されている。


一方、現物は高値での取引が続く。天候不順などによる中南米の生産減が響き「なかなかオファーが出てこない」(専門商社イーコムジャパン=東京・中央)との声がある。


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