東京都中央区は25日、毎年夏に開催してきた花火大会「東京湾大華火祭」を、今年から当面休止すると発表した。観覧のメーン会場となる晴海地区が2020年の東京五輪で選手村となるため、整備工事の関係から観覧場所を確保できなくなった。同区は「東京湾を舞台とした同規模の花火大会の早期再開へ全力で取り組んでいく」としている。
中央区と実行委員会が主催し、1988年から開いている大華火祭は夏の風物詩として、都民から人気を集めてきた。再開に向け、同区は晴海に代わるメーン会場や打ち上げ場所の確保など、都や周辺区との調整を急ぐ。
2015年8月8日の前回大会は大型の「尺玉」も含め、約1万2000発の花火を打ち上げた。同区によると、観客数は約72万人に上った。