西部ガスは28日、4月の電力小売事業の参入に伴う電気料金を発表した。九州電力の現行の家庭向け基本プランに比べ平均3%程度安くする。九州旅客鉄道(JR九州)など6社と提携し、使用量に応じてポイント還元するなどお得感を高めた。大手の料金プランが出そろい、2月から各社の営業が本格化する。
競合各社の新料金は電気の使用量に応じて安くしているが、西部ガスは基本料金の値下げに絞った。ガスを利用している家庭向けセットプランの基本料金は、契約が40アンペアなら現行の九電の基本料金より月226円下げる。顧客の使用量はガスが多ければ電気が少ない傾向のため、「使用量にかかわらずお得になるようにした」(同社)。
このため使用量に応じた割引のある九電の新料金と比べても、使用量が一定水準に達するまでは基本的に安い。家庭向けセットプランで月間使用量が300キロワット時の場合、契約が30アンペアで月124円、40アンペアで月226円、50アンペアなら月348円それぞれ安い。20アンペア以下では逆に高くなるが、ポイント還元などを訴える。
ポイントは、電気料金の支払額200円ごとに1ポイントを提供。西日本鉄道の「ニモカ」などとポイントを交換する。