乳児の遺体が見つかったアパート=12日午後7時13分、大阪府吹田市片山町4丁目、吉川喬撮影
12日午前10時20分ごろ、大阪府吹田市片山町4丁目のアパートの一室で、衣装ケースに入れられた乳児の遺体が見つかった。大阪府警は、長女(16)への傷害容疑で逮捕された同所の無職白土(しらつち)憲昭容疑者(42)の子どもとみて、死体遺棄容疑でも調べている。
捜査1課によると、白土容疑者は3月、自宅で長女を引き倒すなどして2週間のけがを負わせた疑いがある。児童相談所から連絡を受けた吹田署が逮捕しようとこの日アパートを訪れた際、一部が白骨化した遺体を見つけた。白土容疑者の妻は「ミルクを飲まなくなり、生後数日で亡くなった」と話しているという。
遺体は毛布でくるまれて衣装ケースに入れられ、さらに段ボール箱に収められていた。死後1年以上経過しているようだという。近所の民生委員の女性(71)は取材に「2年前、市からの委託で数回自宅を訪れたが、会ってもらえなかった」と話した。