かば焼きがひと串ずつ丁寧に焼かれていく=30日午前、静岡県三島市の「うなよし」、迫和義撮影
30日は土用の丑(うし)の日。日本人が最もウナギを食べる日とされる。ところが、かば焼きでおなじみのニホンウナギは絶滅危惧種となり、資源の枯渇が心配されている。そんななか、食べる側の消費者に近い料理店や小売りで「資源管理」の取り組みが広がっている。
静岡県三島市のうなぎ料理専門店「うなよし」。普段より1時間早い午前10時の開店前には10人ほどの列ができた。いつもは午後2時ごろに「売り切れ」の看板がかかるが、この日は年に一度だけ午後3時まで営業する。事前に注文した持ち帰り客には夕方まで販売する予定だ。
2年前に扱うウナギの量を半分ほどに減らした。その日の分を売り切ったら閉店。店じまいの時間が従来の午後8時から6時間ほど早まり、客は減った。関野忠明店主(63)は「絶滅危惧種を売る店の責任として、保護に力を入れないと消費者の理解は得られないと考えた」。仕入れ値が数年前と比べていくぶんか下がるなかで、収益は大きく変わっていないという。
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