麻生泰・九州経済連合会会長
九州経済連合会は10日、6月に2期目の任期が切れる麻生泰(ゆたか)会長(麻生セメント会長)が、来期も会長職を続投する人事を内定した。地元経済界からは4年間の実績を評価する声が多く、対抗馬も現れなかったため。
理事会が同日開かれ、来期の体制が固まった。麻生氏は2013年、九州電力相談役の松尾新吾氏から会長職を引き継いだ。九電出身者以外の初の会長。
九経連として初めて数値目標を盛り込んだ中長期計画を打ち出し、農林水産業の輸出拡大や人材育成などに注力してきた。
昨年末の朝日新聞のインタビューでも、「九州が日本を動かすという目標を実現できていない」と述べて、3期目に意欲を示していた。6月の総会と理事会を経て正式に決まる。任期は2年。麻生氏は麻生太郎副総理兼財務相の実弟。(湯地正裕)